プロジェクト
研究テーマ
伝統文化を飾る。
食べられないガラスの和菓子をつくってみる
『それはまるで画に描いた餅のよう』
食文化をガラスに落とし込んでみるプロジェクト「画餅」。見慣れたフォルムがガラスになると、どこか不思議で愛らしい、風化することのないガラスのオブジェです。
第一弾のテーマは「和菓子」。和菓子は日本の伝統的な食文化であり、その意匠は歴史や季節感、風土を表しています。今回制作した9つの和菓子は、それぞれ異なるガラスの技法で和菓子の魅力を表現しています。
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栗饅頭
[キルンキャスト]
一度焼成をしたガラスを再度低温で焼いて表面の艶やかな栗色を演出。ブラスト加工でマットな餡の部分を仕上げ、栗饅頭の美しい二層の対比を表現しています。
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あんころ餅
[キルンキャスト]
あんころ餅と同じように原型を作り、山の鋭さとなめらかさの曲線美を追求。最後はブラストで仕上げ、こしあんの滑らかな質感を出しています。
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練り切り(手毬)
[キルンキャスト]
一本一本手作業で筋を入れて形を製作し、手まりの繊細な模様を表現。金箔をあしらい上品に仕上げています。
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ういろう
[キルンフュージング]
透明と不透明の板ガラスを重ねて焼成後、研磨でういろうのフラットなフォルムを追求。最後にブラスト加工をして仕上げます。三層の美しい重なりをお楽しみください。
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豆大福
[バーナーワーク]
高温の酸素バーナーで、ガラスの棒を常に回し続けながら餅の形を成形。色ガラスの棒をポイントにつけて丁寧に焼き切り、餅に包まれた豆の凹凸を再現しました。
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水無月
[キルンフュージング]
三度の焼成を繰り返し、小豆の粒感を残しながらも寒天の透明感とツヤの再現を追求しました。
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練り切り(菊)
[キルンキャスト]
全体に筋を入れた後に花びらを一枚一枚丁寧に手作業で形作ります。和菓子同様、手作りならではの暖かみのある愛らしい形に仕上げました。
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水饅頭
[吹きガラス]
透明度の高いガラスを使用して、涼感のあるみずみずしい質感を再現。餡子となるガラスが中心に配置されるよう細心の注意を払いながら膨らませて形を整えます。
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栗きんとん
[キルンキャスト]
栗きんとんの製法と同じように布で絞って成形をし、皺や山の部分のディティールを表現。色のグラデーションで奥行きを出しています。
ガラスの和菓子(桐箱9個セット)
- SIZE
- W160mm × H50mm × D160mm
- PRICE
- ¥1,100,000(税込み)
画餅 ガラスの和菓子は受注生産です。
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